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大学機関別認証評価自己評価書 中期目標・中期計画・評価/情報公開/公表事項など | 大学の概要/学部・研究科

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(1)

取 取 取 取 取 取

大 学 機 関 別 認 証 評 価

取 取 取

自 取 己 取 評 取 価 取 書

取 取 取 取 取 取 取 取 取 取 取 取 取 取

取 取

古 屋 大 学 取

(2)

目 次

取 大 学 現 況 及 び 特 徴 取 取 取

取 目 的 取 取 取

取取 準 自 己 評 価 取

準 取 大 学 目 的 取 取 取

準 取 教 育 研 究 組 織 実 施 体 制 取 取 取

準 取 教 員 及 び 教 育 支 援 者 取 取 1エ取

準 取 学 生 入 取 取 年0取

準 取 教 育 内 容 及 び 方 法 取 取取年ェ取

準 取 教 育 果 取 取取ェ幸取

準 取 学 生 支 援 等 取 取取エイ取

準 取 施 設 設 備 取 取10ィ取

準 取 教 育 質 向 及 び 改 善 取 取11エ取

準 10取 務 取 取1平ェ取

準 11取 管 理 運 営 取 取1年幹取

(3)

Ⅰ 大学の現況及び特徴

1 現況

(1)大学名 名古屋大学

(2)所在地 愛知県名古屋市

(3)学部等の構成

学部:文学部,教育学部,法学部,経済学部,情 報 文 化 学 部 , 理 学 部 , 医 学 部 , 工 学 部 , 農学部

研究科:文学研究科,教育発達科学研究科,法学 研 究 科 , 経 済 学 研 究 科 , 理 学 研 究 科 , 医 学 系 研 究 科 , 工 学 研 究 科 , 生 命 農 学 研 究 科 , 国 際 開 発 研 究 科 , 多 元 数 理 科 学 研 究 科 , 国 際 言 語 文 化 研 究 科 , 環 境 学研究科,情報科学研究科

附 置 研 究 所 : 環 境 医 学 研 究 所 , 太 陽 地 球 環 境 研 究所,エコトピア科学研究所 関連施設:教養教育院,高等研究院,附属図書館,

医 学 部 附 属 病 院 , ア イ ソ ト ー プ 総 合 セ ン タ ー , 遺 伝 子 実 験 施 設 , 留 学 生 セ ン タ ー , 物 質 科 学 国 際 研 究 セ ン タ ー , 高 等 教 育 研 究 セ ン タ ー , 農 学 国 際 教 育 協 力 研 究 セ ン タ ー , 年 代 測 定 総 合 研 究 セ ン タ ー , 博 物 館 , 発 達 心 理 精 神 科 学 教 育 研 究 セ ン タ ー , 法 政 国 際 教 育 協 力 研 究 セ ン タ ー , 生 物 機 能 開 発 利 用 研 究 セ ン タ ー , 情 報 メ デ ィア 教育 セン ター, 小型 シン クロ トロ ン 光 研 究 セ ン タ ー , 大 学 文 書 資 料 室 , 学 生 相 談 総 合 セ ン タ ー , 留 学 生 相 談 室 , 地 球 水 循 環 研 究 セ ン タ ー , 情 報 連 携 基 盤 セ ン タ ー , 総 合 保 健 体 育 科 学センター

(4)学生数及び教員数(平成19年5月1日現在) 学生数:学部 9, 744人,大学院 6, 050人 専任教員数:1, 750人

助手数:18人

2 特徴

本学は昭和 14 年に設立された名古屋帝国大学を前身 として,昭和 24 年に文学部,教育学部,法経学部,医 学部,理学部,工学部の6学部からなる新制大学として 発足した。昭和 26 年までには,法経学部を法学部およ び経済学部に分離,また農学部を新設し,総合大学とし ての原型が形作られた。発足にあたって包括された第八 高等学校および岡崎高等師範学校の各分校が教養教育を 担当し,昭和 38 年には教養部を設置した。教養部は一 般教養教育を主に担当し,重要な役割を果たした。平成 5年に教養部を廃止し,全学の教員の参加によって教養 教育を行う四年一貫教育体制を構築した。その運営組織 は,平成 13 年設置の教養教育院に受け継がれている。 教養部の廃止を契機として,平成5年に情報文化学部を 設置した。

近年では,大学院重点化の方針を定めた中で,基盤の 領域学問分野である学部の教育研究体制の主軸を大学院 に移行させた。併せて,新たな課題分野の教育研究を実 現するため,伝統的学問分野を担う組織の再編・統合に より,独立研究科として国際開発研究科(平成3年), 人間情報学研究科(平成4年∼平成 15 年),多元数理 科 学 研 究 科 ( 平 成 7 年 ) , 国 際 言 語 文 化 研 究 科 ( 平 成 10 年),環境学研究科(平成13 年),情報科学研究科

(平成 15 年)を順次設置してきた。このような施策に より,総合大学としての特色を活かした先見性ある研究 の推進と,その過程を通じて論理的思考力と想像力に富 んだ勇気ある知識人を育成することで,我が国の社会経 済・文化の発展に貢献している。

本学では,建学以来培われてきた「自由闊達」な学風 と 伝 統 的 に 「 も の つ く り 」 の 精 神 に 富 む 風 土 の 中 で , 数々の教育研究成果を挙げてきたが,その基本理念と学 風は,平成 12 年に設定した「名古屋大学学術憲章」に 集約されている。憲章では研究と教育の基本目標として

「研究と教育の創造的な活動を通じて,世界屈指の知的 成果の創成と勇気ある知識人を育成する」ことを謳い, 平成 16 年にはその下に中期目標・中期計画を定めた。

(4)

名古屋大学

- ⅱ-

Ⅱ 目 的

本 学 は , 人 間 と 社 会 と 自 然 に 関 す る 研 究 と 教 育 を 通 じ て , 人 々 の 幸 福 に 貢 献 す る こ と を , そ の 使 命 と す る 。 と り わ け , 人 間 性 と 科 学 の 調 和 的 発 展 を 目 指 し , 人 文 科 学 , 社 会 科 学 , 自 然 科 学 を と も に 視 野 に 入 れ た 高 度 な 研 究 と 教 育 を 実 践 す る 。 こ の た め に , 以 下 の 基 本 目 標 お よ び 基 本 方 針 に 基 づ く 諸 施 策 を 実 施 し , 基 幹 的 総 合 大 学 と し て の 責 務 を 持 続 的 に 果 た す 。

本 学 は , 論 理 的 思 考 力 と 想 像 力 に 富 ん だ 勇 気 あ る 知 識 人 と し て , 新 時 代 の 要 請 に 応 え る 人 材 の 育 成 を 目 指 す こ と を 教 育 の 中 ・ 長 期 目 標 と し て い る 。 す な わ ち , 1 ) 将 来 の 社 会 を 支 え る 知 的 人 材 の 育 成 , 2 ) 各 々 の 学 問 領 域 の も つ 広 さ と 深 さ を 専 門 性 に 基 づ い て 教 え る と 同 時 に , 自 然 科 学 , 人 文 ・ 社 会 科 学 ( 芸 術 を 含 む 。 ) を 広 く 履 修 さ せ る た め に , 知 的 刺 激 に 満 ち あ ふ れ た 大 学 教 育 を 教 授 す る こ と , 3 ) 各 々 の 学 問 の 知 恵 を 継 承 し , 発 展 さ せ る た め に , 既 存 の 学 問 領 域 に 強 く と ら わ れ る こ と な く , 常 に 発 展 , 変 化 し て い く 学 問 に 対 応 し , か つ 新 し い 学 問 領 域 を 創 出 で き る 人 材 の 養 成 を 目 指 す こ と に あ る 。 ま た , 本 学 は , 世 界 最 高 水 準 の 学 術 研 究 を 推 進 し , そ の 成 果 を 社 会 に 還 元 す る と と も に , 国 際 的 研 究 拠 点 と し て の 役 割 を 果 た す こ と を 研 究 の 中 ・ 長 期 目 標 と し て い る 。 教 育 ・ 研 究 ・ そ の 他 の 具 体 的 な 中 ・ 長 期 目 標 は 以 下 の も の で あ る 。

1 教 育 に 関 す る 目 標

( 1 ) 教 育 の 成 果 に 関 す る 目 標

1) 質 の 高 い 教 養 教 育 と 専 門 教 育 を 教 授 し , 国 際 的 に 評 価 さ れ る 教 育 成 果 の 達 成 を 目 指 す 。

( 2 ) 教 育 内 容 等 に 関 す る 目 標

1) 優 れ た 資 質 を 持 つ 学 生 を 集 め る た め に , 学 生 の 受 入 方 針 を 明 示 し , そ れ に 合 致 し た 適 切 な 入 学 者 選 抜 方 法 を 工 夫 す る 。

2) 魅 力 あ る 独 自 な 教 育 プ ロ グ ラ ム を 提 供 し , 優 れ た 人 材 の 育 成 を 図 る 。 3) 国 際 的 に 通 用 す る 教 育 プ ロ グ ラ ム の 開 発 を 促 進 し , そ の 支 援 策 を 講 ず る 。

( 3 ) 教 育 の 実 施 体 制 等 に 関 す る 目 標

1) 教 育 業 績 を 重 視 し た 人 材 採 用 を 推 進 す る と と も に , 大 学 全 体 の 教 育 実 施 体 制 の 強 化 を 図 る 。 2) 教 育 の 内 容 及 び 方 法 に 関 す る 評 価 を 実 施 し , そ の 質 と 水 準 の 向 上 を 図 る 。

3) 教 育 支 援 の 設 備 を 充 実 し , 教 育 学 習 支 援 機 能 の 向 上 を 図 る 。

4) 情 報 技 術 を 活 用 し たe- L ear ni ng の 教 授 ・ 学 習 の 環 境 整 備 を 促 進 す る 。

( 4 ) 学 生 へ の 支 援 に 関 す る 目 標

1) 学 生 の 学 習 に 対 す る サ ー ビ ス を 充 実 し , そ の 支 援 環 境 を 整 備 す る と と も に , 学 生 生 活 に 対 す る 援 助 , 助 言 , 指 導 の 体 制 の 充 実 を 図 る 。

2 研 究 に 関 す る 目 標

( 1 ) 研 究 の 水 準 , 成 果 , 実 施 体 制 等 に 関 す る 目 標

1) 人 文 ・ 社 会 ・ 自 然 の 各 分 野 で 国 際 的 及 び 全 国 的 な 水 準 で 研 究 活 動 を 行 っ て い る 研 究 者 を 確 保 し , 世 界 最 高 水 準 の 学 術 研 究 を 推 進 す る 。

2) 優 れ た 研 究 成 果 を 挙 げ , そ れ を 社 会 に 広 く 還 元 す る 。

3) 人 文 ・ 社 会 ・ 自 然 の 各 分 野 の 次 世 代 を 担 う 若 手 研 究 者 を 育 成 す る 。 4) 高 度 な 学 術 研 究 の 成 果 を 挙 げ る た め の 組 織 と 環 境 を 整 備 す る 。

5) 研 究 の 質 の 向 上 の た め に , 研 究 成 果 に 対 す る 評 価 シ ス テ ム の 改 善 を 図 る 。

(5)

6) 国 際 水 準 の 研 究 を 維 持 し 発 展 さ せ る 分 野 に 対 し て , 重 点 的 な 資 源 投 資 を 行 う 。 7) 国 , 地 方 公 共 団 体 , 産 業 界 , 民 間 団 体 等 か ら 多 様 な 研 究 資 金 を 確 保 す る 。

8) 研 究 成 果 と し て の 知 的 財 産 を 創 出 , 取 得 , 管 理 及 び 活 用 す る 機 構 を 充 実 し , 知 的 財 産 の 社 会 還 元 を 図 る 。

3 そ の 他 の 目 標

( 1 ) 社 会 と の 連 携 に 関 す る 目 標

1) 全 学 施 設 の 公 開 を 促 進 し , 知 的 活 動 に よ る 成 果 の 有 効 活 用 を 図 る と と も に , 地 域 諸 機 関 と 連 携 し て 地 域 文 化 の 向 上 に 貢 献 す る 。

2) 地 域 の 活 性 化 と 発 展 に 対 し て 貢 献 で き る 産 学 官 の パ ー ト ナ ー シ ッ プ ・ プ ロ グ ラ ム を 開 発 し , 促 進 す る 。 3) 地 域 の 産 業 の 発 展 に 役 立 つ 教 育 プ ロ グ ラ ム 及 び 研 究 プ ロ ジ ェ ク ト を 開 発 す る 。

4) 地 域 の 教 育 の 質 の 向 上 に 対 し て , 大 学 の 知 的 活 動 に よ る 成 果 の 活 用 と 提 供 を 推 進 す る 。 5) 社 会 連 携 を 推 進 す る た め に 学 内 の 組 織 体 制 及 び 同 窓 会 の 強 化 を 図 る 。

( 2 ) 国 際 交 流 に 関 す る 目 標

1) 国 際 社 会 及 び 地 域 社 会 に 開 か れ た 国 際 協 力 ・ 交 流 の 全 学 拠 点 を 形 成 し , 関 連 の 事 業 活 動 を 組 織 す る 。 2) 国 際 化 時 代 を リ ー ド す る 国 際 共 同 研 究 ・ 国 際 協 力 を 促 進 す る 。

3) 留 学 生 ・ 外 国 人 研 究 者 の 受 入 れ と 派 遣 に 対 し て , 相 談 ・ 助 言 の サ ー ビ ス に 責 任 を 持 つ 全 学 的 拠 点 を 組 織 し 強 化 す る 。

( 3 ) 附 属 病 院 に 関 す る 目 標

1) 総 合 的 質 管 理 を 実 施 す る こ と に よ っ て , 病 院 の コ ア で あ る 診 療 活 動 が 質 の 面 で も 効 率 の 面 で も 高 い 評 価 が 得 ら れ る よ う に す る 。

2) 国 際 的 水 準 の 臨 床 教 育 及 び 生 涯 学 習 並 び に 臨 床 研 究 を 実 施 す る た め , 医 学 部 ・ 医 学 系 研 究 科 と 附 属 病 院 の 連 携 協 力 を 密 接 に し た 運 営 組 織 体 制 を 構 築 す る 。

3) 病 院 長 の 適 切 な リ ー ダ ー シ ッ プ を 確 立 し , す べ て の 部 門 で 説 明 責 任 を 伴 う 意 志 決 定 体 制 を 構 築 す る 。 4) 医 療 に 対 し て , 高 い 志 か つ 業 務 に 精 通 し た 優 れ た 人 材 を 確 保 す る た め に , 評 価 シ ス テ ム を 確 立 す る 。 5) ミ ッ シ ョ ン に 基 づ い た 戦 略 的 病 院 経 営 を 実 現 し , 健 全 な 財 務 体 質 の 獲 得 を 目 指 す 。

6) 地 域 医 療 連 携 及 び 疾 病 管 理 を 推 進 す る 。

( 4 ) 附 属 学 校 に 関 す る 目 標

1) 附 属 の 教 育 理 念 を 実 現 す る た め に ふ さ わ し い 全 学 的 な 組 織 運 営 体 制 を 整 備 す る 。

2) 高 等 教 育 機 関 に 進 学 す る 知 的 成 熟 度 を も っ た 人 材 の 育 成 を 可 能 に す る 教 育 ・ 研 究 体 制 を 構 築 す る 。 3) 創 造 的 な 教 育 実 践 か ら 得 ら れ た 成 果 を 広 く 社 会 に 還 元 す る 。

4) 国 際 共 同 研 究 や 海 外 の 教 員 及 び 教 育 行 政 官 の 研 修 受 入 れ 等 を 通 じ て , 中 等 教 育 の 国 際 協 力 及 び 交 流 を 推 進 す る 。

( 5 ) 学 術 情 報 基 盤 に 関 す る 目 標

1) 教 育 及 び 研 究 の 支 援 を 行 う た め に , 高 度 情 報 技 術 を 活 用 し た 全 学 共 通 の 学 術 情 報 基 盤 の 整 備 を 進 め る 。

(6)
(7)

Ⅲ 基準ごとの自己評価

基準1 大学の目的

(1)観点ごとの分析

観点1−1−1: 目的として,教育研究活動を行うに当たっての基本的な方針や,養成しようとする人材像

を含めた,達成しようとする基本的な成果等が,明確に定められているか。

【観点に係る状況】

本学の目的は,名古屋大学通則(以下, 「通則」という。 )第1章第1条および名古屋大学大学院通則(以下,

「大学院通則」 という。 ) 第1章第1条に定められ, 教育研究活動の基本方針, 養成する人材像, 達成すべき基本

的成果を明らかにしている。 平成 12 年2月 15 日には, 新しい時代にふさわしい学術活動の基本理念を示した 「名

古屋大学学術憲章」 (以下, 「学術憲章」という。 )を制定し, 「創造的な研究活動によって真理を探究し,世界屈

指の知的成果を産み出す」 ことを研究の基本目標, 「自発性を重視する教育実践によって, 論理的思考力と想像力

に富んだ勇気ある知識人を育てる」ことを教育の基本目標としている。

以 上 の 目 的 ・ 基 本 理 念 を 具 体 化 す る た め に , 中 期 目 標 ・ 中 期 計 画 お よ び 各 年 度 の 年 度 計 画 を 策 定

(ht t p: / / w w w . nagoya- u. ac. j p/ out / nu- pl an. ht m l ) し, それらに基づき, 平成 16 年度に 「名古屋大学運営の基本

姿勢」 (以下, 「運営の基本姿勢」という。 )を示した。

また, 学術憲章の研究教育の基本目標を具現化し, 養成する人材像を明確にするため, 平成 17 年度にアドミッ

ション・ポリシー(ht t p: / / w w w . nagoya- u. ac. j p/ i nf o/ event / adm i ssi on051206. pdf )を策定した。

資料1−1−1−1 名古屋大学通則(抜粋)

資料1−1−1−2 名古屋大学大学院通則(抜粋)

資料1−1−1−3 名古屋大学学術憲章

名古屋大学は,学問の府として,大学固有の役割とその歴史的,社会的使命を確認し,その学術活動の基本理念をここに定め る。

名古屋大学は,人間と社会と自然に関する研究と教育を通じて,人々の幸福に貢献することを,その使命とする。 とりわけ, 人間性と科学の調和的発展を目指し,人文科学, 社会科学,自然科学をともに視野に入れた高度な研究と教育を実践する。この ために,以下の基本目標および基本方針に基づく諸施策を実施し,基幹的総合大学としての責務を持続的に果たす。

1.研究と教育の基本目標

( 1) 名古屋大学は,創造的な研究活動によって真理を探究し,世界屈指の知的成果を産み出す。

( 2) 名古屋大学は,自発性を重視する教育実践によって,論理的思考力と想像力に富んだ勇気ある知識人を育てる。 第1章

(目的)

第1条 本学は,教育基本法の精神にのっとり,学術文化の中心として広く知識を授け,専門学芸の各分野にわたり,深く,か つ総合的に研究するとともに,完全なる人格の育成と文化の創造を期し,民主的,文化的な国家及び社会の形成を通じて,世 界の平和と人類の福祉に寄与することを目的とする。

第1章

(目的)

第 1 条 本学大学院は,学術の理論及び応用を教授研究し,その深奥を究め,高度の専門性が求められる職業を担うための深い 学識及び卓越した能力を培うことにより,文化の進展に寄与するとともに,学術の研究者,高度の専門技術者及び教授者を養 成することを目的とする。

(8)

名古屋大学 基準1

- 2 -

2.社会的貢献の基本目標

( 1) 名古屋大学は,先端的な学術研究と,国内外で指導的役割を果たしうる人材の養成とを通じて,人類の福祉と文化の発 展ならびに世界の産業に貢献する。

( 2) 名古屋大学は,その立地する地域社会の特性を生かし,多面的な学術研究活動を通じて地域の発展に貢献する。 ( 3) 名古屋大学は,国際的な学術連携および留学生教育を進め,世界とりわけアジア諸国との交流に貢献する。

3.研究教育体制の基本方針

( 1) 名古屋大学は,人文と社会と自然の諸現象を俯瞰的立場から研究し,現代の諸課題に応え,人間性に立脚した新しい価 値観や知識体系を創出するための研究体制を整備し,充実させる。

( 2) 名古屋大学は,世界の知的伝統の中で培われた知的資産を正しく継承し発展させる教育体制を整備し,高度で革新的な 教育活動を推進する。

( 3) 名古屋大学は,活発な情報発信と人的交流,および国内外の諸機関との連携によって学術文化の国際的拠点を形成する。

4.大学運営の基本方針

( 1) 名古屋大学は,構成員の自律性と自発性に基づく探究を常に支援し,学問研究の自由を保障する。

( 2) 名古屋大学は,構成員が,研究と教育に関わる理念と目標および運営原則の策定や実現に,それぞれの立場から参画す ることを求める。

資料1−1−1−4 名古屋大学運営の基本姿勢

《出典:ウェブサイト ht t p: / / www. nagoya- u. ac. j p/ out / zenbun. ht ml 》

【分析結果とその根拠理由】

教育研究活動に関しての基本方針は,通則第1章第1条,大学院通則第1章第1条および学術憲章に定められ

ている。養成しようとする人材像は,アドミッション・ポリシーに明示されている。このほか教育研究活動や運

(9)

営に関する目標等は,運営の基本姿勢,中期目標・中期計画および各年度の年度計画に定められている。

以上により,教育研究活動を行うに当たっての基本的な方針や,養成しようとする人材像を含めた,達成しよ

うとする基本的な成果等が,本学の目的として明確に定められていると判断する。

観点1−1−2: 目的が,学校教育法第 52 条に規定された,大学一般に求められる目的から外れるものでな

いか。

【観点に係る状況】

学校教育法第 52 条では,大学一般に, 「学術の中心として,広く知識を授けるとともに,深く専門の学芸を教

授研究し,知的,道徳的及び応用的能力を展開させること」を求めている。

本学の目的は,通則第1条において「教育基本法の精神にのっとり,学術文化の中心として広く知識を授け,

専門学芸の各分野にわたり,深く,かつ総合的に研究するとともに,完全なる人格の育成と文化の創造を期し,

民主的,文化的な国家及び社会の形成を通じて,世界の平和と人類の福祉に寄与すること」と定められている。

【分析結果とその根拠理由】

以上により, 通則に定められた本学の目的は, 学校教育法第 52 条に規定された, 大学一般に求められる目的か

ら外れるものではないと判断する。

観点1−1−3: 大学院を有する大学においては, 大学院の目的が, 学校教育法第 65 条に規定された, 大学

院一般に求められる目的から外れるものでないか。

【観点に係る状況】

学校教育法第 65 条第1項では,大学院一般に, 「学術の理論及び応用を教授研究し,その深奥をきわめ,又は

高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培い,文化の進展に寄与すること」を

求めている。

本学大学院の目的は,大学院通則第1条において「学術の理論及び応用を教授研究し,その深奥を究め,高度

の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことにより,文化の進展に寄与すると

ともに,学術の研究者,高度の専門技術者及び教授者を養成すること」と定められている。

各研究科の目的は,各研究科規程で定められている(資料1−1−3−1参照) 。

(10)

名古屋大学 基準1

- 4 -

資料1−1−3−1 各研究科の目的(研究科規程からの抜粋)

《出典:各研究科規程第2条》 文学研究科 研究科は,人文学における学術的知識及び理論並びにその応用を教授研究し,それらの深奥を究め,

文化の進展に寄与するとともに,人文学における高度の専門性が求められる職業を担うための深い学 識及び卓越した能力を持った研究者並びに高度専門職業人を養成することを目的とする。

教育発達科学研究科 研究科は,教育科学及び心理発達科学における学術の理論及び応用を教授研究し,その深奥を究め, 高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことにより,文化の進 展に寄与するとともに,教育科学及び心理発達科学における学術の研究者,高度の専門技術者及び教 授者を養成することを目的とする。

総合法政専攻 研究科の総合法政専攻は,法学及び政治学における学術の理論及び応用を教授研究し,その深奥を 究め,高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことにより,文 化の進展に寄与するとともに,法学及び政治学における学術の研究者,高度の専門技術者及び教授者 を養成することを目的とする。

法 学 研 究

科 実務法曹養成専攻 研究科の実務法曹養成専攻は,幅広い教養と優れた法的専門能力を備え,国際的な関心を持ち,市 民生活及び企業法務においてその能力を発揮できる法曹を養成することを目的とする。

経済学研究科 研究科は,経済学及び経営学における学術の理論及び応用を教授研究し,その深奥を究め,高度の 専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことにより,文化の進展に寄 与するとともに,経済学及び経営学における学術の研究者,高度の専門技術者及び教授者を養成する ことを目的とする。

理学研究科 研究科は,理学における学術の理論及び応用を教授研究し,その深奥を究め,高度の専門性が求め られる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことにより,文化の進展に寄与するととも に,理学における学術の研究者,高度の専門技術者及び教授者を養成することを目的とする。 医学系研究科 研究科は,医学及び保健学における学術の理論及び応用を教授研究し,その深奥を究め,高度の専

門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことにより,文化の進展に寄与 するとともに,医学及び保健学における学術の研究者,高度の専門技術者及び教授者を養成すること を目的とする。

工学研究科 本研究科は,工学における学術の理論及び応用を教授研究し,その深奥を究め,高度の専門性が求 められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことにより,文化の進展に寄与するとと もに,工学における学術の研究者,高度の専門技術者及び教授者を養成することを目的とする。 生命農学研究科 研究科は,農学における学術の理論及び応用を教授研究し,その深奥を究め,高度の専門性が求め

られる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことにより,文化の進展に寄与するととも に,農学における学術の研究者,高度の専門技術者及び教授者を養成することを目的とする。 国際開発研究科 研究科は,国際開発・協力及び国際コミュニケーションにおける学術の理論及び応用を教授研究し,

その深奥を究め,高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うこと により,文化の進展に寄与するとともに,国際開発・協力及び国際コミュニケーションにおける学術 の研究者,高度の専門技術者及び教授者を養成することを目的とする。

多元数理科学研究科 研究科は,数理科学における学術の理論及び応用を教授研究し,その深奥を究め,高度の専門性が 求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことにより,文化の進展に寄与すると ともに,数理科学における学術の研究者,高度の専門技術者及び教授者を養成することを目的とする。 国際言語文化研究科 研究科は,国際言語文化学における学術の理論及び応用を教授研究し,その深奥を究め,高度の専

門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことにより,文化の進展に寄与 するとともに,国際言語文化学における学術の研究者,高度の専門技術者及び教授者を養成すること を目的とする。

環境学研究科 研究科は,環境学における学術の理論及び応用を教授研究し,その深奥を究め,高度の専門性が求 められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことにより,文化の進展に寄与するとと もに,環境学における学術の研究者,高度の専門技術者及び教授者を養成することを目的とする。 情報科学研究科 本研究科は,情報科学における学術の理論及び応用を教授研究し,その深奥を究め,高度の専門性

が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことにより,文化の進展に寄与する とともに,情報科学における学術の研究者,高度の専門技術者及び教授者を養成することを目的とす る。

(11)

【分析結果とその根拠理由】

以上により, 大学院通則および各研究科規程に定められた本学大学院の目的は, 学校教育法第 65 条第1項に規

定された,大学院一般に求められる目的から外れるものではないと判断する。

観点1−2−1: 目的が,大学の構成員(教職員及び学生)に周知されているか。

【観点に係る状況】

本学の目的,基本理念,具体的な目標・計画である,通則・大学院通則,学術憲章,中期目標・中期計画,年

度計画および運営の基本姿勢については,全学ウェブサイトに掲載することによって,全教職員および学生に公

表・周知している。

大学の概要を述べた「名古屋大学プロフィール」に学術憲章を掲載し,教職員に配布している。学生便覧には

学術憲章,通則および大学院通則を掲載し,学生に配布している。また,入学式および新入生ガイダンスで本学

の基本理念を説明しているほか,全学教養科目「名大の歴史をたどる」において,運営の基本姿勢について総長

が講義している。新規採用の教職員に対しては,新任研修において,本学の基本理念を説明している。

各研究科の目的は,全学ウェブサイトや研究科で作成している学生便覧・ウェブサイトに掲載し,教職員およ

び学生に配布・周知している。新入生調査を実施し,学生が,各学部・研究科の教育目標を理解したかを確認し

ている。平成 19 年度では,全体として 90%以上が概ね理解したとの調査結果が得られている。

資料1−2−1−1 全学教養科目「名大の歴史をたどる」における総長の講義

《出典:名大トピックス No158》

(12)

名古屋大学 基準1

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資料1−2−1−2 平成 19 年度 名古屋大学新任教員研修プログラム(抜粋)

平成 19 年度 名古屋大学新任教員研修プログラム

日時 平成 19 年4月9日(月)

会場 名古屋大学東山キャンパス 環境総合館レクチャーホール 対象者 平成 18 年7月 25 日以降に本学に着任した教員

(本研修を受講していない方で受講を希望される方は事前にご相談ください。) プログラム

13 時 00 分 開会のあいさつ、名古屋大学の教育目標について 13 時 10 分 人事・労務担当理事あいさつ

13 時 20 分 人事・労務上の制度について 13 時 35 分 セクハラ対策について 13 時 50 分 研究費の使い方について

【 休憩・ティーブレーク 】 14 時 20 分 情報セキュリティについて

14 時 35 分 ワークショップ 「授業のノウハウやヒントを共有しよう」 15 時 40 分 アンケート用紙記入

16 時 00 分 回収、終了

資料1−2−1−3 平成 19 年度 新規採用職員研修実施要項(抜粋)

○ 新規採用職員研修日程(H19. 4. 3∼4. 13) 研修目的

・法人職員としての心構え等を身につけると共に、社会人として必要な業務遂行上の基礎知識及び能力を養成することを目的と する。

研修内容

・名古屋大学職員として必要な概要について学ぶと共に、社会人としてのマナーやルールの認識、コミュニケーション能力の向 上を図る。

対 象 者 : 新規採用職員 参加人数 : 26 名

場 所 : 野依記念学術交流館1F(※ 4/ 12(木)のみ環境総合館レクチャーホール)

【分析結果とその根拠理由】

以上により,目的が,大学の構成員(教職員及び学生)に周知されていると判断する。

観点1−2−2: 目的が,社会に広く公表されているか。

【観点に係る状況】

学術憲章, 運営の基本姿勢, 中期目標 ・ 中期計画および年度計画を全学ウェブサイトに掲載することによって,

本学の目的を社会に公表している。

また, 「名古屋大学プロフィール」や,入学希望者向け大学案内「G U I D E TO N AG O YA U N I VERSI TY」 ,その他の冊

子等に,学術憲章等を掲載し,広く学外に配布している。

【分析結果とその根拠理由】

以上により,名古屋大学の目的は,広く社会に公表されていると判断する。

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(2)優れた点及び改善を要する点

【優れた点】

特になし。

【改善を要する点】

特になし。

(3)基準1の自己評価の概要

本学の目的は,通則第1章第1条および大学院通則第1章第1条に定められ,教育研究活動の基本方針,養成

する人材像,達成すべき基本的成果を明らかにしている。学術憲章を制定し,「創造的な研究活動によって真理

を探究し,世界屈指の知的成果を産み出す」ことを研究の基本目標, 「自発性を重視する教育実践によって,論

理的思考力と想像力に富んだ勇気ある知識人を育てる」ことを教育の基本目標としている。

以上の目的・基本理念を具体化するために,中期目標・中期計画および各年度の年度計画を策定し,それらに

基づき,平成16年度に運営の基本姿勢を示した。

本学の目的は, 通則第1章第1条において定められており, 学校教育法第52条の規定から外れるものではない。

本学大学院の目的は,大学院通則第1章第1条において定められており,学校教育法第65条の規定から外れる

ものではない。

各研究科の目的は,各研究科規程で定めている。

以上のように,大学の目的(教育研究活動を行うに当たっての基本的な方針,達成しようとしている基本的な

成果等)が,明確に定められており,その内容が,学校教育法に規定された,大学一般に求められる目的に適合

するものであると判断する。

本学の目的,基本理念,具体的な目標・計画を全学ウェブサイトや各種冊子を通じ,全教職員および学生に公

表・周知している。

入学式および新入生ガイダンスで本学の基本理念を説明しているほか,全学教養科目「名大の歴史をたどる」

において,運営の基本姿勢について総長が講義している。新規採用の教職員に対しては,新任研修において,本

学の基本理念を説明している。

各研究科の目的は,全学ウェブサイトや研究科で作成している学生便覧・ウェブサイトに掲載し,教職員およ

び学生に配布している。

学術憲章, 運営の基本姿勢, 中期目標 ・ 中期計画および年度計画を全学ウェブサイトに掲載することによって,

本学の目的を社会に公表している。

また, 「名古屋大学プロフィール」や,入学希望者向けパンフレット「G U I D E TO N AG O YA U N I VERSI TY」 ,その他

の冊子等に,学術憲章等を掲載し,広く学外に配布している。

以上のように,目的が,大学の構成員に周知されているとともに,社会に公表されていると判断する。

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名 古 屋 大 学 基 準 2

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基準2 教育研究組織(実施体制)

(1)観点ごとの分析

観点2−1−1: 学部及びその学科の構成(学部,学科以外の基本的組織を設置している場合には,その構

成)が,学士課程における教育研究の目的を達成する上で適切なものとなっているか。

【観点に係る状況】

本学は,文学部,理学部をはじめとする9学部・22 学科から構成されている(資料2−1−1−1参照) 。学

部およびその学科の構成は,文理にわたる多様な学問分野を擁し, 「学術文化の中心として広く知識を授け,専門

学芸の各分野にわたり,深く,かつ総合的に研究するとともに,完全なる人格の育成と文化の創造を期し,民主

的,文化的な国家及び社会の形成を通じて,世界の平和と人類の福祉に寄与する」 (通則)や, 「人間と社会と自

然に関する研究と教育を通じて,人々の幸福に貢献することを,その使命とする。とりわけ,人間性と科学の調

和的発展を目指し,人文科学, 社会科学,自然科学をともに視野に入れた高度な研究と教育を実践する」 (学術

憲章)という目的に応じた,広い分野にわたり,深く総合的な教育研究を行うことが可能となっている。

資料2−1−1−1 名古屋大学教育研究組織規程(抜粋)

(学部及び学科)

第2条 本学に置く学部及びその学部に置く学科は,別表第1のとおりとする。

別表第1(第2条第1項関係)

学部 学科

文学部 人文学科

教育学部 人間発達科学科 法学部 法律・政治学科 経済学部 経済学科,経営学科

情報文化学部 自然情報学科,社会システム情報学科

理学部 数理学科,物理学科,化学科,生命理学科,地球惑星科学科 医学部 医学科,保健学科

工学部 化学・生物工学科,物理工学科,電気電子・情報工学科,機械・航空工学科,社会環境工学科 農学部 生物環境科学科,資源生物科学科,応用生命科学科

【分析結果とその根拠理由】

以上により,本学の学部およびその学科の構成が,学士課程における教育研究の目的を達成する上で適切なもの

となっていると判断する。

観点2−1−2: 教養教育の体制が適切に整備され,機能しているか。

【観点に係る状況】

教養教育を充実させるため,平成 13 年 12 月に「教養教育院」を設置し,平成 15 年4月より「全学出動体制」

を敷いた。教養教育院は,統括部および登録教員群で組織され,統括部は5部門,6部会,8小部会から構成さ

れる(資料2−1−2−1参照) 。統括部は,全学教育の実施主体として,その企画・立案・実施,評価にわたる

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管理運営を担い, 9名の専任教員と 16 名の兼任教員を配置し, 統括会議と教務委員会を毎月開催している。 部門 ・

部会・小部会は各学問分野における教養教育の実施に責任をもつ。教養教育院を支える事務組織として,14 名か

らなる教養教育院事務室を設置している。

資料2−1−2−1 教養教育院組織図

《出典:ウェブサイト ht t p: / / www. kyoi ku- i n. nagoya- u. ac. j p/ ht ml / 2_ kyoi kui n/ 2_ 1/ i ndex. ht ml 》

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名 古 屋 大 学 基 準 2

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資料2−1−2−2 平成 19 年度第1回全学教育科目担当教員 FD実施要項

平成 19 年度第1回全学教育科目担当教員 FD実施要項 1.テ ー マ: 低年次生の学習をいかに促進するか

2.開催日時: 平成 19 年4月3日(火)13 時から 3.開催場所: 〔全体 FD〕経済学部カンファレンスホール

〔科目別 FD〕全学教育棟本館各講義室 4.対 象: 平成 19 年度全学教育科目の担当教員

司会:岸田 民樹 FD・教員データベース専門委員会委員長 13: 00 FDの趣旨 若尾 祐司 教養教育院長

13: 10 挨 拶 「全学教育に期待するもの」 平野 眞一 総長 13: 20

話題提供「名大生の現状と学習支援のあり方」

近田 政博 高等教育研究センター准教授 ( 要旨)

われわれ大学教員は,学部学生特に全学教育が対象とする低年次生に対してどのような学習支援を行う必要がある のだろうか。低年次の段階で学習意欲を失ってしまうと,学部の専門教育や大学院教育に問題が先送りされることに なる。比較的に基礎学力に恵まれている名大生においても,学習態度には変化の兆候がいくつか見られるようになっ ている。

本発表では,まず現在の名大生の学習状況について興味深いデータをいくつか紹介する。次に,彼らに対する学習 支援の方法として2点を提案する。一つは,名古屋大学で学ぶことの意味や学習の具体的な方法論についてまとめた

『名古屋大学新入生のためのスタディティップス』の存在を知ってもらい,全学教育の場で適宜活用すること。もう 一つは,600 人を超える全学教育 TA に注目し,TA を活用した学部学生に対する学習支援の事例を公開・共有・蓄積 することである。

13: 55 質疑応答

14: 05 「全学教育科目の授業実施に関する連絡事項」 黒田 光太郎 教養教育院副院長 14: 15 全学教育棟本館各講義室へ移動

14: 30 科 目 別 FD

1.成績分布の分析−成績評価は厳密になされているか−に関する意見交換 2.平成 18 年度後期授業評価アンケートの結果の報告と意見交換

(特に教員と学生の評価結果の相違に注目して検討してください) 3.授業実施に関する意見交換 (教員( TA) のグッド・プラクティス報告,

カリキュラム・科目別 FDのあり方等に関する意見交換を行う場とします)

科目別 FD 司会 開催場所 実施内容

基礎セミナーFD 飯田 1A 講義室 グッド・プラクティス報告:金井篤子( 教育)

言語文化 FD 小林 1B 講義室 授業報告:池田佳子( 国言・英語) ,成田克史( 国開・ドイツ語) 健康・スポーツ科学 FD 山本 24 番教室 授業実施上の安全対策等に関する検討

文系基礎 FD 石井 2A 講義室 グッド・プラクティス報告:山本達司( 経済) 物理学 FD 大熊 14 番教室

グッド・プラクティス報告:川瀬晃道( 工) ,川 浩司( 工) , 講義・実験に関する意見交換

化学 FD 阿波賀 2B 講義室 グッド・プラクティス報告:中野秀雄( 物国) , 伊丹健一郎( 農) 生物学 FD 門松 37 番教室 担当教員全員による現状の問題点とその解決に向けた議論 地球科学 FD 川邊 38 番教室 グッド・プラクティス報告:榎並正樹( 環境) ,杉谷健一郎( 環境) 数理科学 FD 菅野 3B 講義室 グッド・プラクティス報告:岩田哲( 工) ,松本耕二( 多元) 情報科学 FD 横澤 39 番教室 グッド・プラクティス報告:鈴木康博( 情科)

全学・文系・理系教養 FD 中嶋 3A 講義室

1.成績評価のあり方について 2.授業改善アンケートについて 16: 00 科目別 FDごとにアンケート実施

《出典:教養教育院 平成 19 年度第1回全学教育科目担当教員 FD配布資料》

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資料2−1−2−3 平成 19 年度前期 全学教育科目担当教員 FDの参加状況 全学教育科目担当教員 FD出席者数

4月 10 月

全体 科目別 TA 全体 科目別 TA

備 考

平成 14 年度 156 11 月:基礎セミナー

平成 15 年度 296 221 267 213 平成 16 年度 338 298 194 171 平成 17 年度 333 255 178 150

平成 18 年度 311 234 39 176 161 6 平成 19 年度 255 235 34

【分析結果とその根拠理由】

以上により,教養教育の体制が適切に整備され,機能していると判断する。

観点2−1−3: 研究科及びその専攻の構成(研究科,専攻以外の基本的組織を設置している場合には,その

構成)が,大学院課程における教育研究の目的を達成する上で適切なものとなっているか。

【観点に係る状況】

本学大学院は,文学研究科,理学研究科をはじめとする 13 研究科・48 専攻から構成されている(資料2−1

−3−1参照) 。 特に既存の学問分野に加えて, 分野の再編・融合による新たな課題領域の教育研究のため, 独立

研究科として,国際開発研究科(平成3年) ,多元数理科学研究科(平成7年) ,国際言語文化研究科(平成 10

年) ,環境学研究科(平成 13 年) ,情報科学研究科(平成 15 年)を順次設置してきた。研究科および専攻では,

人文・社会・自然科学にわたる多様な学問分野を擁し, 理論から応用にいたる教育研究を行っており, 「学術の理

論及び応用を教授研究し,その深奥を究め,高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した

能力を培うことにより,文化の進展に寄与するとともに,学術の研究者,高度の専門技術者及び教授者を養成す

る」 (大学院通則)や, 「人間と社会と自然に関する研究と教育を通じて,人々の幸福に貢献することを,その使

命とする。とりわけ,人間性と科学の調和的発展を目指し,人文科学,社会科学,自然科学をともに視野に入れ

た高度な研究と教育を実践する」 (学術憲章)といった,大学院課程における教育研究の目的に対応している。

資料2−1−3−1 名古屋大学教育研究組織規程(抜粋)

(研究科及び専攻)

第3条 本学の大学院に置く研究科及びその研究科に置く専攻は,別表第2のとおりとする。

別表第2(第3条第1項関係)

研究科 専攻

文学研究科 人文学専攻

教育発達科学研究科 教育科学専攻,心理発達科学専攻 法学研究科 総合法政専攻,実務法曹養成専攻

経済学研究科 社会経済システム専攻,産業経営システム専攻 理学研究科 素粒子宇宙物理学専攻,物質理学専攻,生命理学専攻

医学系研究科 医科学専攻,分子総合医学専攻,細胞情報医学専攻,機能構築医学専攻,健康社会医学専攻, 看護学専攻,医療技術学専攻,リハビリテーション療法学専攻

工学研究科 化学・生物工学専攻,マテリアル理工学専攻,電子情報システム専攻,機械理工学専攻,航空

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名 古 屋 大 学 基 準 2

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宇宙工学専攻,社会基盤工学専攻,結晶材料工学専攻,エネルギー理工学専攻,量子工学専攻, マイクロ・ナノシステム工学専攻,物質制御工学専攻,計算理工学専攻

生命農学研究科 生物圏資源学専攻,生物機構・機能科学専攻,応用分子生命科学専攻,生命技術科学専攻 国際開発研究科 国際開発専攻,国際協力専攻,国際コミュニケーション専攻

多元数理科学研究科 多元数理科学専攻

国際言語文化研究科 日本言語文化専攻,国際多元文化専攻

環境学研究科 地球環境科学専攻,都市環境学専攻,社会環境学専攻

情報科学研究科 計算機数理科学専攻,情報システム学専攻,メディア科学専攻,複雑系科学専攻,社会システ ム情報学専攻

【分析結果とその根拠理由】

以上により,本学の研究科およびその専攻の構成が,大学院課程における教育研究の目的を達成する上で適切な

ものとなっていると判断する。

観点2−1−4: 別科,専攻科を設置している場合には,その構成が教育研究の目的を達成する上で適切な

ものとなっているか。

【観点に係る状況】

該当なし。

【分析結果とその根拠理由】

該当なし。

観点2−1−5: 全学的なセンター等を設置している場合には, その構成が教育研究の目的を達成する上で適

切なものとなっているか。

【観点に係る状況】

本学には, 3つの附置研究所 (環境医学研究所, 太陽地球環境研究所 (全国共同利用) , エコトピア科学研究所) ,

2つの全国共同利用施設(地球水循環研究センター,情報連携基盤センター) ,17 の学内共同教育研究施設等が

設置されている(資料2−1−5−1参照) 。各センター等の設置目的は, 「資料2―1−5−2」に示すとおり

である。附置研究所は,学内外の研究者と共同研究を実施し,最先端の研究成果に基づき,それぞれが関連する

理学,医学,工学の協力講座として,大学教育を担っている。

資料2−1−5−1 名古屋大学教育研究組織規程(抜粋)

(附置研究所)

第6条 本学に,附置研究所として環境医学研究所,太陽地球環境研究所及びエコトピア科学研究所を置く。 2 前項の附置研究所のうち太陽地球環境研究所は,全国共同利用に供するものとする。

(学内共同教育研究施設等)

第 10 条 本学に,本学の教員その他の者が共同して教育若しくは研究を行う施設又は教育若しくは研究のため共用する施設 として,次の施設を置く。

一 アイソトープ総合センター

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二 遺伝子実験施設 三 留学生センター

四 物質科学国際研究センター 五 高等教育研究センター 六 農学国際教育協力研究センター 七 年代測定総合研究センター 八 博物館

九 発達心理精神科学教育研究センター 十 法政国際教育協力研究センター 十一 生物機能開発利用研究センター 十二 情報メディア教育センター 十三 小型シンクロトロン光研究センター

2 本学に,教育研究又は管理運営を全学共通に支援する施設として,次の施設を置く。 一 大学文書資料室

二 学生相談総合センター 三 留学生相談室

(全国共同利用施設)

第 11 条 本学に,地球水循環に関する研究を行う全国共同利用施設として,地球水循環研究センターを置く。

第 12 条 本学に,研究,教育等に係る情報化の基盤となる設備等の整備及び提供その他必要な専門的業務を行う全国共同利 用施設として,情報連携基盤センターを置く。

(総合保健体育科学センター)

第 13 条 本学に,保健及び体育に関する教育研究並びに保健管理及び体育指導に関する専門的業務を行う施設として,総合 保健体育科学センターを置く。

資料2−1−5−2 各センター等の設置目的

環境医学研究所 環境医学に関する学理及びその応用の研究を行う。

太陽地球環境研究所 太陽地球環境の構造と動態に関する総合研究を行う。

エコトピア科学研究所 人間と自然が調和する豊かな社会を持続的に発展させるための新たな科学技術を創成 するため,材料,エネルギー,環境及び情報を中核とする先端的研究課題に取り組むとと もに,人文・社会科学分野との横断的プロジェクトによる文理融合型の総合研究及び学外 の研究機関・研究者との共同研究を行い,もって,地球環境負荷を低減した環境調和型循 環・再生社会の実現に寄与する。

アイソトープ総合センター アイソトープの基礎知識・安全取り扱いに係わる教育訓練,共同利用,アイソトープの 利用法・測定法・廃棄物処理法に関する新技術の研究開発,全学の放射線管理の総括を行 う。

遺伝子実験施設 学内における組換えDNA実験の支援や安全確保,関連する大型機器の共同利用を行 う。

留学生センター 外国人留学生に対する日本語教育及び修学上・生活上の相談,海外留学を希望する学生 への情報の提供及び指導助言等を行うとともに,これらに必要な教育教材,研究方法の開 発・提供を行う。

物質科学国際研究センター 物質創造の基礎的研究の我が国最初の中核的拠点として,先導的な新科学概念のもとに 豊かな社会を築く有用な新物質の探求と創製を行い,地球環境,エネルギー,食料,健康 など現代社会が直面している諸問題の解決を目指す。

高等教育研究センター 学部及び大学院における教育・研究活動と連携のもとに,高等教育に関する研究・調査 を行い,その質的向上に資する。

農学国際教育協力研究センター 開発途上国が直面している農学領域の国際的問題を実践的に解決する人材養成に協力 するため,大学が持つ知的・人的資源等のデータベースの構築と評価を進め,効率の高い プロジェクトや協力ネットワークを開発し,国際教育協力を推進する。

年代測定総合研究センター タンデトロン年代測定装置を用いた高精度な14C年代研究と本学で独自に開発した CHI ME 年代研究及び関連する教育と,地球史のあらゆる事象の年代測定による解析を目的 とする。

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名 古 屋 大 学 基 準 2

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博物館 学術標本の収集・研究・保管,本物の学術標本を使った次世代教育と展示の他,大学に

おける異分野交流・学融合の場,大学と社会とのインターフェースとして大学の研究成果 を展示・公開する情報発信センター等の役割を担う。

発達心理精神科学教育研究センター 発達心理学,臨床心理学,児童精神医学が連携して我が国の重要な課題である子どもの こころの問題の解決に多面的に取り組む。

法政国際教育協力研究センター アジアの体制移行国を中心とする国々の方と政治に関する研究,法整備支援ニーズの解 析と支援方法の開発,法整備に携わる人的養成のためのプロジェクトなど,法整備に関す る研究と支援を行う。

生物機能開発利用研究センター 高等動植物の生命現象に関わる高次生物機能の解明の研究を発展させるとともに,その 成果を有用生物に移植する研究を行うことによって生物系システムの利用に貢献する。 情報メディア教育センター 情報メディアネットワークによる情報処理教育及びこれに関する開発研究を行うとと

もに,本学の学生,大学教員その他これに準ずる者の情報メディアによる教育研究に関す る共同利用に供する。

小型シンクロトロン光研究センター 超伝導偏光磁石を用いたX線発生機能を持つ装置の設計,ビームラインの設計,運転管 理システムの構築及び運用等により,中部地区における研究開発及び産業の活性化に資す るとともに,当該分野において教育研究を行う大学教員その他これに準ずる者の共同利用 に供し,若手研究者等の育成を行う。

大学文書資料室 本学における大学文書(半現用の法人文書その他の記録)及び記録史料(本学歴史にか かわる文書その他の記録)の管理・調査研究を行うとともに,本学歴史情報の公開を積極 的に推進する。

学生相談総合センター 本学における学生相談,メンタルヘルス相談及び就職相談の体制を充実し,豊かな学生 生活の実現を図る。

留学生相談室 本学の留学生に対する的確な情報の提供及び生活環境の質的改善を図るとともに,地域 社会との交流の推進及び地域の国際化に貢献する。

地球水循環研究センター 大気圏,水圏,地圏にまたがる水循環システムの課題に集中的に取り組むため,観測と モデルの双方を用いて,国内外の研究者と連携しながら研究を行う。

情報連携基盤センター 21世紀の高度情報化社会に対応できる大学の情報環境の実現を目指し,全学的視野に 立った情報基盤システムを統一的に企画・立案・構築・運用し,本学の教育・研究の高度 化に寄与する。

総合保健体育科学センター 保健および体育・スポーツに関する教育研究と,学生・教職員の保健管理を行う。

《出典:「名古屋大学プロフィール 2006」,各センター等の規程》

【分析結果とその根拠理由】

以上により,各センター等は全体として先端研究,研究支援,学生の教育,学生支援,教員研修,社会連携な

どに幅広く貢献できる構成となっており,教育研究の目的を達成する上で適切なものとなっていると判断する。

観点2−2−1: 教授会等が,教育活動に係る重要事項を審議するための必要な活動を行っているか。

【観点に係る状況】

全学的な教育活動における重要事項は教育研究評議会で「資料2−2−1−1」に示す事項を審議している。

また, すべての学部・研究科は, それぞれ内規を定め, 原則として教授会を月1回開催して, 「資料2−2−1−

2」に示す事項を審議している。

資料2−2−1−1 国立名古屋大学法人教育研究評議会規程(抜粋)

(設置)

第1条 国立大学法人名古屋大学( 以下「本学」という。) に,国立大学法人法( 平成 15 年法律第 112 号。以下「法」という。) 第 21 条の規定に基づき,教育研究評議会を置く。

(21)

(審議事項)

第2条 教育研究評議会は,次に掲げる事項を審議する。

一 法第 30 条第 3 項の規定により文部科学大臣に対し述べる中期目標についての意見に関する事項のうち,本学の教育研究 に関するもの

二 中期計画及び年度計画に関する事項のうち,本学の教育研究に関するもの

三 通則( 教育研究に関する部分に限る。) その他の教育研究に係る重要な規程の制定又は改廃に関する事項 四 教員人事に関する事項

五 教育課程の編成に関する方針に係る事項

六 学生の円滑な修学等を支援するために必要な助言,指導その他の援助に関する事項

七 学生の入学,卒業又は課程の修了その他学生の在籍に関する方針及び学位の授与に関する方針に係る事項 八 教育及び研究の状況について本学が行う点検及び評価に関する事項

九 その他本学の教育研究に関する重要事項

2 教育研究評議会は,必要と認める場合は,役員会及び経営協議会の審議事項並びに総長の職務の執行に関して意見を述べ ることができる。

3 教育研究評議会は,次の各号に掲げる事項について,法令,本学の規程等に違反すると認められる場合又は教育研究上の 本義に反するおそれのある場合は,それぞれ当該各号の再議又は再考を求めることができる。

一 役員会規程( 平成 16 年度規程第 3 号) 第 2 条第 1 項各号の審議事項 役員会に対する再議 二 経営協議会規程( 平成 16 年度規程第 4 号) 第 2 条第 1 項各号の審議事項 経営協議会に対する再議 三 前 2 号の審議事項に係る総長の職務の執行事項 総長に対する再考

4 前項第 1 号若しくは第 2 号の再議又は第 3 号の再考の結果,役員会若しくは経営協議会又は総長が再議の前と同一の議決 又は決定を行った場合に,当該議決又は決定は確定する。

5 教育研究評議会は,経営協議会規程第 2 条第 3 項の規定により,再議の求めがあった場合は,その求めに応じて審議した 結果を経営協議会に報告しなければならない。

6 教育研究評議会は,適当と認めた事項の審議を教授会に委任することができる。

資料2−2−1−2 名古屋大学教授会規程(抜粋)

(設置)

第1条 名古屋大学の各研究科,各学部,各附置研究所等に,教授会(研究科委員会を含む。以下同じ。)を置く。

(審議事項)

第2条 教授会は,次に掲げる事項を審議する。

一 当該教授会を置く組織(以下「研究科等」という。)に係る中期目標,中期計画及び年度計画に関する事項 二 研究科等に係る規程等の制定又は改廃に関する事項

三 研究科等の長及び評議員の選考に関する事項 四 研究科等に係る大学教員の人事に関する事項 五 研究科等に係る教育課程に関する事項

六 研究科等に係る学生の入学,進学,休学,退学等に関する事項 七 研究科等に係る成績評価及び学位試験に関する事項

八 その他研究科等が必要と認めた事項

【分析結果とその根拠理由】

以上により, 教育研究評議会や教授会等の組織が, 教育活動に係る重要事項を審議するための必要な活動を行っ

ていると判断する。

観点2−2−2: 教育課程や教育方法等を検討する教務委員会等の組織が,適切な構成となっているか。ま

た,必要な回数の会議を開催し,実質的な検討が行われているか。

【観点に係る状況】

本学では, 教育研究評議会のもとに, 教務に関する事項を審議するために全学教育委員会を設置し, 入学試験,

(22)

名 古 屋 大 学 基 準 2

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教育,学生支援等について本学の全学的な教育に関わる事項を審議している(資料2−2−2−1参照) 。平成

18 年度は同委員会を 10 回開催した。

また,全学教育委員会の審議事項のうち具体的かつ実務的な事項を審議するために,全学教育企画委員会を設

置している(資料2−2−2−2参照) 。平成 18 年度は同委員会を8回開催した。

各部局において教育に関する方針,体制,教育の課程や方法等を検討する委員会の名称,構成,および開催回

数は「資料2−2−2−3」のとおりである。

資料2−2−2−1 名古屋大学全学教育委員会規程(抜粋)

(設置)

第1条 名古屋大学の企画・運営に関する基幹委員会規程( 平成 16 年度規程第 272 号) 第 6 条の規定に基づく名古屋大学全学教 育委員会( 以下「委員会」という。) に関し必要な事項は,この規程の定めるところによる。

(審議事項)

第2条 委員会は,次に掲げる事項を審議する。 一 入学試験に関する事項

二 教育に関する事項 三 学生支援に関する事項 四 その他学務に関する事項

(組織)

第3条 委員会は,次に掲げる委員をもって組織する。 一 理事のうち総長が指名した者

二 教育研究評議会評議員又は副研究科長のうち総長が指名した者

三 情報メディア教育センター長,高等教育研究センター長及び学生相談総合センター長 四 学務部長

五 総長補佐のうち総長が指名した者 六 その他総長が必要と認めた者

資料2−2−2−2 名古屋大学全学教育企画委員会規程(抜粋)

(設置)

第1条 名古屋大学全学教育委員会規程(平成 16 年度規程第 279 号)第 7 条の規定に基づき,名古屋大学全学教育企画委員会

(以下「委員会」という。)を置く。

(審議事項)

第2条 委員会は,次に掲げる事項を審議する。

一 教育に係る中・長期計画及び年度計画に関する事項 二 教育改革の推進に関する事項

三 認証評価機関の実施する教育に係る評価に関する事項 四 教養教育院の業務に関する事項

五 その他名古屋大学の教育全般に関する事項

(組織)

第3条 委員会は,次に掲げる委員をもって組織する。 一 理事のうち総長が指名した者

二 情報文化学部,研究科及び教養教育院の教務について審議する委員会の委員長 三 総長補佐のうち総長が指名した者

四 留学生センター,高等教育研究センター,情報メディア教育センター及び総合保健体育科学センターの教授各 1 名 五 附置研究所の教授のうちから 1 名

六 学務部長

七 学務部学務企画課長

八 その他委員長が必要と認めた者

(23)

資料2−2−2−3 平成 18 年度に各部局において開催した学務関係委員会の委員会名,委員構成及び開催回数

(小委員会,ワーキンググループ等を除く)

学部,研究科名 委員会名 委員構成 開催回数

文学部・文学研究科 学務委員会 各コース1名,副研究科長1名,委員長指名の者 25

教育学部・教育発達科学研究科 教務委員会 各コース1名,副研究科長 13

法学部 学部学務委員会 助教授4 3

総合法政専攻 大学院学務委員会 執行部1, 教授3,講師1 1

法学研

究科 実務法曹養成専攻 LS 学務委員会 専攻長,教員 10

経済学部・経済学研究科 教務委員会

教授会において選挙により選出された委員長と研究科 長が各学問分野にわたり2名の委員を指名し教授会に おいて承認した6名の委員から構成

17

情報文化学部 教育委員会 各学科の教授 1,助教授または講師 1 10

理学教育委員会

各学科の教授又は准教授1∼2名及び教養教育院統括 部統括会議担当教員

11 理学部・理学研究科

理学教育検討委員会

研究科長, 副研究科長, 評議員, 研究科長補佐, 各専攻 から1∼2名

4 医学部・医学系研究科(医学系) 学部教育委員会 教授 19 名,教職組 12 名,学生 18 名 11 大学院教育委員会 教授 15 名,教職組7名,大学院生 1 名 11 医学部保健学科・医学系研究科

(保健学系) 教育委員会保健学部会 各専攻から2名,教授または助教授 12

工学部・工学研究科 教務委員会

副研究科長(教務担当),各専攻・分野/ 各学科・履修 コースの教務委員(教授),事務部長,教務課長,その 他

11

教務委員会

生物圏資源学,生物機構・機能科学,応用分子生命科学 の各専攻各3名,生命技術科学専攻2名

10 農学部・生命農学研究科

教学会議 生物環境科学科,資源生物科学科,応用生命科学科の各 学科各3名,旧学科の資源生物環境学科長,応用生物科 学科長,教養教育院兼任教員,学生生活委員代表者,大 学院生命技術科学専攻代表者,クラス担任連絡会代表者

10

国際開発研究科 教務学生委員会 各専攻教員2名,教務掛1名 11

多元数理科学研究科 教務委員会 教授 3 名,助教授 1 名,助手 1 名 10

国際言語文化研究科 教務委員会 各専攻 7

環境学研究科 教務委員会 7名(副研究科長1,各専攻2) 11

情報科学研究科 教務入試委員会 副研究科長,各専攻 12

統括会議 院長,専任教員,兼任教員 10

教養教育院

教務委員会 専任教員,兼任教員 11

【分析結果とその根拠理由】

以上により,教育課程や教育方法等を検討する全学および各部局の教務委員会等の組織が適切な構成となって

おり,必要な回数の会議を開催して,実質的な検討が行われていると判断する。

(2)優れた点及び改善を要する点

【優れた点】

○ 「全学出動体制」による教養教育を実施し,その中核組織として,「教養教育院」を設置し,実質的に機

能させている。

○ 独立研究科として,国際開発研究科(平成3年),多元数理科学研究科(平成7年),国際言語文化研究

科(平成10年),環境学研究科(平成13年), 情報科学研究科(平成15年)を順次設置し,新たな課題領域

の教育研究のため分野の再編・融合を進めてきた。

○ 3つの附置研究所(環境医学研究所,太陽地球環境研究所,エコトピア科学研究所)が,最先端の研究成

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